モヤモヤした気分をリセットしたいときに私がよく訪れるのは、京都の街です。
通りには独特の情緒があって、洗練された文化がいたるところで息づいています。
いにしえから続くゆったりとした時間の流れに身を置けば、いつの間にか、気分もスッキリ。
そんなとき、JR京都駅から徒歩7分の「なごみ宿 都和」にたびたびお世話になっています。
近くの西本願寺にお参りして、こちらにうかがうのが私のパターン。
では、さっそく、どんなに素敵なところか、ご紹介していきましょう。
シンプルで品のある1組1部屋の客間でのお食事は、普段にはない落ち着きと優雅さをもたらしてくれます。
そこで毎回いただくのは、動物性食品を使わない「ヴィーガン懐石」です。
もともとあった精進料理をさらに発展させるべく取り組んだ意欲作。
吟味した食材とその特徴を活かすやさしい味つけは、日頃の尖った心をなだめてくれる名調子です。
季節や日によって異なりますが、あるときには、次のような品ぞろえになっています。
大好物の「自家製胡麻豆腐」から始まり、「生麩 赤蒟蒻・菊菜の胡麻和え・大徳寺麩」や
「蓮根饅頭 道明寺揚げ」、「とろ湯葉 豆腐」など、食感もあわせて楽しめるものがそろっています。
器と逸品の美しい組み合わせにも注目です。
変わり鉢には「大根のステーキ」、さらに「きのこのホイル焼き」。
衣にコーンスターチを使った「季節の野菜天麩羅」は強肴として、
深い余韻を与えてくれる味わいです。
終盤には、「山利のお味噌を使った白味噌汁」に「生姜としめじのご飯」という理想的な2品。
「自家製漬物」がしっかりと脇をかためてくれます。
最後の「自家製オレンジ流し羹」を食べ終える頃には、仕事柄、栄養過多になりがちな私の胃袋が、
心が、デトックスされたかのように、軽くなっているのを実感します。
日頃から抱え込んだ重い荷物を下ろし、前向きに生きられるようになる―「なごみ宿 都和」さん、いつもありがとう。
そんなふうに逆に、労いの言葉を掛けたくなる旅館です。
[店名] なごみ宿 都和(なごみやど とわ)
[住所] 〒600-8222 京都府京都市下京区東中筋通七条上がる文覚町395
[アクセス] JR他各線「京都駅」1番出口より徒歩7分
[営業時間]
昼のご案内 11:00~13:00
夜のご案内 17:30~19:30(L.O.)
[定休日] 日曜日・祝日
[TEL] 075-371-5421
[ホームぺージ] https://www.towa-ryokan.jp/