グルメライターが教える美味しいお店。

2021.01.25

  • ラーメン
  • 九州

50年の時を刻む唐津のラーメン屋「関東軒」の支那そばの味。これぞ食べるべき逸品

ラーメン、餃子

 

佐賀県は唐津にあるラーメン屋「関東軒」は、50年にわたって創業以来の味を守り続けるお店。

その味を求めて、今も多くの人たちが通います。

はたして守り続けられる味とは何なのか。

それを確かめに「関東軒」を尋ねてみました。

 

「関東軒」が守り続けるのは店の代名詞でもある支那そばの味。

支那そばとは、明治以降に関東で発達した中華街で生まれた麺類のこと。

いわばラーメンですが、当時はラーメンという言葉がなく支那そばと呼ばれていました。

縮れた中華麺に、透き通った醤油ベースのスープを合わせたもので、

あっさりとした味わいが庶民の間で親しまれていました。

 

また、支那そばに並ぶ人気誇る一品料理も同様に受け継がれている味。

そして味だけではなく、麺・スープ・チャーシューをはじめ、餃子の皮やタレ、ラー油など、

素材から料理に至るまで、そのほとんどを手仕込みで仕上げるという姿勢もまた、

創業以来変わりがありません。

 

それでは実食です。

オーダーは、支那そばの上にチャーシューをトッピングしたチャーシュー麺と、

手作り餃子。どちらも「関東軒」創業以来の二大人気の逸品。立ち上がる湯気と香りが食欲を刺激します。

 

まずはスープから。口の中に広がるのは懐かしさを感じる味。

さっぱりとしていながら、豚骨から取った透き通った出汁が、コクのある旨味を加えています。

使用されている麺は手打ちの中太のちぢれ平麺。スープの絡み具合が抜群で、食感は優しい口当たり。

スルスルと喉を通っていきます。

そしてチャーシューです。肉肉しい食べ応えは力強さを感じますが、それがどこか控えめの支那そばと合致することで、

絶妙にバランスを生み出します。うん、美味しいです。

 

そして餃子。皮はやや厚め。それがパリッと、そしてモチモチした食感を生み出します。

餡は野菜たっぷり。そのシャキシャキした食感が豚ひき肉のジューシーな旨味を見事なまでに引き出しています。

なるほど、支那そばに並ぶ看板メニューに納得です。

 

 

[店名] 関東軒

[TEL] 0955-75-7154
[住所] 〒847-0074 佐賀県唐津市和多田先石4-2-8
[アクセス] JR筑肥線「和多田駅」より徒歩1分
[営業時間] 11:00~21:00(L.O.20:30)
[定休日] 不定休
[ホームぺージ] https://www.karatsu-kantouken.net/

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